Singleton は、 生成に関するデザインパターンの一つで、 この種類のオブジェクトがただ一つだけ存在することを保証し、 他のコードに対して唯一のアクセス・ポイントを提供します。
Singleton には、 大域変数とほぼ同じ長所と短所があります。 両方とも随分と便利ですが、 コードのモジュール性を犠牲にしています。
シングルトンのクラスに依存しているあるクラスを使う場合、 シングルトンのクラスも一緒に使う必要があります。 ほとんどの場合、 この制限は、 ユニット・テストの作成で問題となります。
素朴なシングルトン
いい加減なシングルトンの実装は、 超簡単です。 コンストラクターを隠して、 静的生成メソッドを一つ書くだけです。
同じクラスは、 マルチ・スレッド環境下では正しく動作しません。 複数のスレッドが、 生成メソッドを同時に呼ぶことができ、 シングルトン・クラスの複数のインスタンスができてしまいます。
main.cc: 概念的な例
Output.txt: 実行結果
スレッド・セーフなシングルトン
問題を可決するには、 最初のシングルトン・オブジェクトの生成の間、 スレッドを同期する必要があります。
main.cc: 概念的な例
Output.txt: 実行結果